理論的には次のように算出される。
○模様の数:
・胴・・19パターン(無地を除く)
・袖・・16パターン(無地を除く)
*袖の模様の数が少ないのは、胴にはあって袖にはない模様があるため。その内訳は、鋸、襷、十文字襷。
○色の数:
13色(胴・袖とも)
<算出方法>:
1、先ず、胴の模様と色の組み合わせ数は、
模様一パターン当たりの胴の地の色と、模様の色の組み合わせ数 = 12x13
(この数には、地の色と模様の色が同一となる数は除外している)
故に、模様の全パターンではその組み合わせ数は、(12x13)x19
これに、無地の場合(模様なし)を加えると、(12x13)x19+13
2、同様に、袖の模様の全パターンでは組み合わせ数は、(12x13)x16
これに、無地の場合(模様なし)を加えると、(12x13)x16+13
3、従って、胴の模様と色の組み合わせ一つに対して、袖の組み合わせが、(12x13)x16+13 あることになるから、
全ての模様と色の組み合わせが計算できる。
((12x13)x19+13)x((12x13)x16+13) = 7,469,293
<除外したい組合せ>
これで、総組み合わせ数が算出されたが、実際の話、その中では組み合わせとして相応しくないと思われるものが存在する。
例えば、
”蛇の目”と”銭形”の組み合わせ(一方が胴の模様で、一方が袖)は非常に紛らわしいと思われる。
(胴が”蛇の目”で、袖が”銭形”の組み合わせ数は、
(12x13)x(12x13) = 24,336
胴と袖の逆の場合もあるから、この倍の組み合わせが除外されるだろう。)
また、”鋸”と次の袖模様も組み合わせとして相応しくないと思われる。
袖模様が、”格子”、”元禄”、”ダイヤ”、”一本山形”、”二本山形”、”菱山形”、”鱗”などは、”鋸”模様と重なってしまうためマズイと思われる。
(胴が”鋸”で、袖が”格子”の組み合わせ数は、
(12x13)x(12x13)
”鋸”と合わない袖の模様は全部で7種だから、更に
(12x13)x(12x13)x7 = 170,352
の組み合わせが除外されることになる。)
こう考えると、可能な組み合わせ数は理論値より、もっと少なくなる。 |