読書メモ
・「日本語どっち!?」
(北原 保雄:著、金の星社 \900) : 2007.04.15
内容と感想:
「問題な日本語」の著者による、間違えて覚えているもの、うろ覚えのものなど、ありがちな日本語の誤用を知る本。
例えば「辛党」が酒の好きな人、と言う意味だとは酒の好きな私でも恥ずかしながら知らなかった。
「足をすくわれる」は、”足元”をすくわれる、と言われても違和感がないのだが、足元はNGらしい。
本書は練習問題形式になっているので、自分の理解度をチェックできる。
「情けは人のためならず」、「犬も歩けば棒に当たる」などは意味を間違って理解していたことを知り愕然とした。
ところで本書でも出てくる「舌鼓を打つ」というのは、おいしいと感じたときに舌を打ち鳴らすこと、だそうだが
どんな風に打ち鳴らせばよいのか、本当に打ち鳴らす人なんているのか不思議に感じた。
○ポイント
・気が置けない:遠慮が不要
・流れに棹(さお)さす:時流に乗って順調に進める
・確信犯:自分では正しいと確信して行なう行為
・悪びれる:気後れして、恥ずかしがる
・耳障り:「障り」は不快を表す。目障り
・小春日和:初冬の頃
・目端が利く:場面に応じて適切に判断する能力がある
・愛嬌をふりまく:愛想よく振舞う
・玄人はだし:玄人が裸足で逃げ出すほど優れている
・学問・武芸を身につけるのが”修行”、技術などを身につけるのは”修業”
・時雨(しぐれ):晩秋から初冬にかけて
・会心の作:気持ちに叶う、一致する(会う)
・完璧、双璧の「璧」:宝玉のこと。
・枯れ木も山のにぎわい:ないよりはあった方がまし。自分を卑下して言う
・押っ取り刀の「おっとり」は「のんびり」ではない
・君子豹変す:君子は過ちに気付けば、すぐに行いを改める
-目次-
第1章 正しい意味はどっち?
第2章 ちょっと気になる日本語
第3章 ビミョーにちがう日本語
第4章 同音異義語の使い分け
第5章 読みが同じ漢字の使い分け
第6章 まちがえやすい漢字の書き方
第7章 まちがえやすい漢字の読み方
第8章 まちがえやすいことわざ
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