読書メモ

・「細野真宏の世界一わかりやすい株の本 〜実践編
(細野 真宏:著、文藝春秋  \952) : 2006.09.18

内容と感想:
 
細野真宏の世界一わかりやすい株の本」の続編。 前編に引き続き、安易な情報に踊らされず、情報を自分で判断して投資に活かしていこう、というスタンスで書かれている。 図や絵が豊富で解説も初心者にはやさしい。一気に読めるボリューム。
 第1回と第2回はネット株を始めるための準備編。 第3回から第5回までで「増資」と「株式分割」が株価に与える影響と、その2つが同時に実施された場合に どういうことになるか、ということを松竹やNEC、バンダイ、フジテレビ、イオン、日本ヘラルドなどの 実例を挙げて解説している。 実践編というより応用編といったところか。

○ポイント
・考える基盤作り、根本的な思考力を鍛える
・過去の事例からいかに”一般性”と”本質”を洞察できるか
・景気回復局面では株高になるため「増資」により”良い条件”でお金を集められることが期待される
・増資は株価が大きく下がる要因になる
・経営状態が悪くて株価が低い会社は公募増資をするのは難しい
・2006年1月からは株式分割した次の日から手に入るようになるため一時的な需給の変化がなくなる
・株価は市場の予想に過ぎないが、株価の下落が消費者心理を冷やし、実際の景気まで悪くすることも在り得る

-目次-
第1回 「証券会社」の違いと、自分に合う「証券会社」の選び方
第2回 カンタン!ネット上の株売買 ―リアルタイム実践編
第3回 「増資」の仕組みと“失敗しにくい銘柄”を選ぶコツについて
第4回 「株式分割」の仕組みと「マスコミ情報」の注意点について
第5回 必然性を考えて株価の動きを予測し、捉える“応用的”な実戦演習!
第6回 「株価」と「景気」の差異の見極め方と、マスコミ情報との接し方