読書メモ

・「堀江貴文のカンタン!儲かる会社のつくり方
(堀江貴文:著、ソフトバンクパブリッシング \1,500) : 2005.10.22

内容と感想:
 
ライブドア社がどんな事業を行っているかを知らなくても、ホリエモンは知っている人は多いだろう。 最近では先の衆院選にも立候補し、広島で亀井静香と一騎打ちしたりと(負けたが)、メディアへの露出が目立つ。 その彼が「儲かる会社のつくり方はカンタン」というコンセプトで書いた本。
 ライブドアの前身、オンザエッヂ社設立当時の事業計画書が第1章に、巻末には東証マザーズ上場時の事業計画書や有価証券報告書、規定集の抜粋などが 載っていて、同社の経営に興味がある人にとっては興味深い情報もある。 更に面白いのは堀江氏本人の持ち株を抽選でプレゼントするという企画が本書とセットになっていること(応募ハガキが付いている)。 本書を購入したときには既に応募期限は過ぎていたが・・。
 本書は先に読んだ「稼ぐが勝ち 〜ゼロから100億、ボクのやり方」や、「100億稼ぐ仕事術」 よりも起業そのものや、会社経営などに踏み込んだ内容になっていると思う。 会社設立手続き、資金調達、組織管理、人材管理、給与、経理、広報、上場、VC(ベンチャー・キャピタル)・証券会社との付き合い方、などなど裏話・苦労話としては面白い。 特に新規株式公開(IPO)の顛末は、読み手を惹き付ける。 第4章では同社の上場後、ストックオプションの行使で大金を得た5人が語った言葉が載っている。

印象的な言葉:
・営業はプロに任せる
・差別化につながらず、競争力を高める要因とならない部門はアウトソースする
・ストック(固定)収入とフロー(一時)収入。割合は半々で。
・小さな会社のままで経営していくのは大変なプレッシャー
・会社と一緒に成長していく
・必要なのは「ノリ」

-目次-
序章 素朴な疑問
第1章 会社をつくる
第2章 会社を育てる
第3章 会社を上場させる
第4章 みんなで幸せになる