読書メモ

・「ジャパニーズ・ドリーム
(藤田晋:著、アメーバブックス \1,200) : 2005.11.06

内容と感想:
 
内容は先に読んだ「渋谷ではたらく社長の告白」とほぼ同じである(ほとんど詐欺だ)。それでも同じ本を読み返すように、 最後まで読み通してしまった。ビジネスの世界でのサクセス・ストーリーでも物語としても面白いということだ。 「渋谷で・・」との違いといえば、著者が感銘を受けた本「ビジョナリー・カンパニー」からポイントを引用している点。
 著者本人が自ら語るように、それにしてもサイバーエージェントの「サイバークリック」(クリック数保証型の広告サービス)は、 先行したバリュークリック社のサービスと同じでかなり”エグい”商売だった。
 7章でインターネット・ビジネスは数年の間にトップシェアを握るビジネスモデルが出来上がり、業界の勝者と敗者が決定付けられるだろうと予言している。 実は本書が出たのは2000年である。現在もサイバーエージェントだけでなく、ライブドア、楽天などは資金力に物を言わせてM&Aを繰り返し、業務を拡大し続けている。 確かにシェアをめぐる争いはいずれ決着がつくときが来るのかもしれない。しかし、日々新しいビジネスが生まれている。 誰にもチャンスはあるはずである。あとはどれほど著者のように本気になれるかだろう。著者はビジネスが面白い、エキサイティングだと言う。 好循環に入っているから言える言葉だろう。自分もなんとか良いサイクルに持っていかねば・・。

印象的な言葉:
・目標に対する集中力
・「カッコいい」と思える生き方
・スピード感、意識の高さ
・市場価値を持つ人材の必要要素”セルフスターター”(自分の背中を押せる)
・起業力を養う
・トップがどこまで上を見ているかで、会社がどこまで大きくなれるかが決まる(USEN社長・宇野氏)
・リアルな営業現場、市場で体感
・怠惰な人は下を育てるのが上手い。楽をする工夫を凝らし、能力の高い部下に仕事の大半を任せるから
・自分の働いている会社を自分のクライアント(顧客)と考える
・投資対象を検討するときに重要なのはトップの考え方、バックボーン

-目次-
序章 スタートライン
1章 サラリーマンにはなりたくない
2章 起業するDNA
3章 クリスマスの晩に
4章 握手、そして決別
5章 俺を社長と呼んでくれ
6章 時代が変わる瞬間
7章 組織 - 永遠のテーマ
終章 10兆円に向かって走れ