読書メモ

・「人生の楽園 〜新しい生き方の提案
(テレビ朝日「人生の楽園」:編、講談社 \1,600) : 2004.05.03

内容と感想:
 
TV番組「人生の楽園」の単行本化。

-目次-
・年収150万円で、理想の田舎暮らしを実現
・過疎の山村を再生させた雑穀ブレンド
・馬を愛し、人生を楽しむ夫婦の物語
・花づくりから育まれた夫婦愛、家族愛
・定年後に夫婦で築いたふれあいの王国
・春の野に、実り豊かな夢の地図
・ログハウスづくりにかけた一徹者の父の夢

 毎週土曜18時放送のテレビ朝日「人生の楽園」は2000年10月から始まった番組で、いつ頃から見始めたかは忘れたが、今も私の好きな番組の一つである。東京にいたときはこの番組を見るたびに、やっぱり生活するなら田舎だなと想っていた。この番組の影響もあり、信州への移住を決め、現在に至っている。この番組ではほとんどが定年を迎えた方々が第二の人生を田舎で送ろうというパターンだと思われるが、若くてもそういった方々と同じようにいずれは田舎暮らしと夢見ている人は多いだろう。
 本書は番組で放送された数多くの楽園の住人の中から7組のご夫婦の生活を取り上げている。TVで見たことがあったかどうかは定かではない。いずれは田舎暮らしをしたいという人にはよい参考になるだろう。いずれのご夫婦もかつては都会暮らしをしていた方ばかりだから、いろいろ最初は苦労されたようだが、それぞれ第二の人生を楽しんでおられるようである。
 東京一極集中、地方の過疎化が一層進んでいる近年。その一方で生き方を見直そうという動きもある。本書は見方を変えると、過疎化に苦しむ地方自治体の再生のヒントも与えてくれるかも知れない。
 番組に大いに影響されて移住してきた現在。自分は本書の住人たちのように充実した生活を送れているだろうか?と今、問い直している。仕事が忙しく、東京にいた頃よりもかえって忙しいのではないかとも思われるほどなのであるが、自然がいつもそばにあるのが何よりも慰めである。

更新日: 04/05/09