読書メモ
・「上司が読む心理学」
(渋谷昌三:著、\552、日経ビジネス人文庫) : 2004.02.20
内容と感想:
心理学が専門の著者が管理職を心理面から応援してくれる書。管理職は上役や部下とに板挟みにされサンドイッチにされストレスが絶えない。これをサンドイッチ病というとか。著者はそんな管理職が「サンドイッチ病を克服し、陽気で明るいサンドイッチマン」になれるよう、様々なヒントを示している。
(部下として)使われている時期は自分の仕事さえこなせばよく気が楽だが、管理職ともなると人を使う側に回る。当然、責任は重くなるし、部下が効果的に機能するとも限らない。(部下の)管理能力が問われることになる。きっと世の中には管理職のための様々なトレーニングやノウハウ本などがあると思われるが、これまで特別な訓練を受けたこともなければ本も読むこともなかった。少しは学ぶ必要があるなと今ごろ気付いたわけだ。
本書では心理学的な視点から、管理職がその他の立場の人達とどのように関わっていくのが効果的か教えてくれる。相手によって様々な接し方が必要になってくるわけだが、一朝一夕に身に付くものではなく、取って付けたようなものでは不自然だし、やはり日々の心掛け・実践なのだろう。私のイメージではやはり「管理職はつらいよ」、出来ることなら管理もされたくないし、したくもないのだが・・。褒める、叱る、頼む、話す、聴く・・色んな場面で高度な対人能力が問われる。お互い気持ちよく仕事をしていきたいし、みな幸せに働けるようになるためにも、本書の内容をうまく生かしていきたいもの。
各章にセルフチェックテストがあって、自分を理解し、問題点を把握し、改善するためのヒントを与えている。
-目次-
1章 管理職を楽しく過ごす
2章 味方を増やす
3章 説得力を高める
4章 リーダーシップを発揮する
5章 パフォーマンスで乗り切る
6章 言葉で気を引く
更新日: 04/02/22
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