読書メモ
・「IPv6入門」
(Mark A. Miller:著、トップスタジオ:訳、宇夫陽次朗:監修、翔泳社 \4,300)
: 2004.10.02
内容と感想:
1996年6月発刊の次世代プロトコル仕様IPv6の解説本(かなり古い。仕様も現在は変化している部分もあるだろう)。IPv6とその関連プロトコルのRFCが発表されたのが1995年後半というから、もう既に9年になろうとしている。まだまだ一般的にはIPv4が使用され続けているが、IPv6が普及しないのは不要だと誤解されているからだけでもないであろう。既に多くのIPv6の実装が行われており、ネット関連企業は注視し続けている技術である。景気の停滞も普及を遅らせている原因の一つであろう。
IPv6の基本的な考え方は何となく理解していたつもりであったが、ひとつここらで勉強し直そうと考えた。
パケットをネットワークアナライザで拾って、メッセージのやりとりを見たりと事例も紹介されていて、実際に動かせる環境が手元になくても動作がイメージできるだろう。
私の興味はIPv6のセキュリティ機能である。IPSecと呼ばれているそれは、IPv6に限った仕様ではなく、IPv4と共通である。かつてIPv4ベースでIPSecの開発に携わっていたことがあったが、当時もネックだったのは暗号鍵の安全で簡易な配布方法であった。
IPv6ネットワークへの移行で一番問題になるのは、広大なインターネットの世界で、どのようにして端末間をIPv6で繋ぐかということで、経路制御がうまく機能しなけれいけない。ホスト側のネットワークアプリケーションはIPv6対応するのはそれほど困難ではないと思われる。ユーザにとっては(現在のIPv4同様に)IPv6の存在すら意識されることはないだろう。
案外、一番のネックはIPv6のアドレスが64bit長であることから、このアドレスの高速処理に使う(ルータ等の)64bitプロセッサが安価に普及していないことかも知れない。PCの世界でもようやくサーバなどで64bitプロセッサが使われるようになってきたところだし・・。
-目次-
第1章 IPv6に至る道のり
第2章 IPv6の仕様
第3章 IPv6アドレス体系
第4章 IPv6ネットワーク内通信
第5章 自動設定とローカルネットワーク
第6章 経路情報
第7章 ホストに関する事項:上位層プロトコル、API、セキュリティ
第8章 IPv6ネットワークの管理
第9章 IPv6への移行に向けて
更新日: 04/10/02
|