読書メモ

・「どしろうとでもできる個人事業のこれだけ経理
(小野村英敏:著、\1,600、明日香出版社) : 2004.01.09

内容と感想:
 
表紙には「帳簿づけのイロハ 確定申告までの流れがわかる フリー・自由業者から商店主まで」とあるように、規模の大きな企業の経理担当者ではなく個人事業主向けに書かれている。
 フリー・自由業者から商店主まで個人事業主にとって、経理は切っても切れない。帳簿づけ・確定申告が出来なければ経営も立ち行かないし、税制上のメリットも受けられない。こういう自分はサラリーマンだから簿記も知らなければ(ちょっとだけ勉強した)帳簿もつけたこともない。実家は床屋なので実家にいたころは、父親がレシートや領収書を見ながら帳簿を付けたりしているのをちらっと見たくらい。
 これから事業を始めようとする人がまず気になるのが経理だろう。事業で売上、所得が発生すれば納税もしなければいけない。経費はどう扱えばいいのかなど知っておかなければいけないことも多い。
 本書では会計が専門ではない事業主が自分で簿記を記帳、青色申告できるように、素人の立場に立って、作成例を挙げて説明していて分かりやすくなっている。
 いずれは独立開業、と目論んでいる人も今のうちに理解しておいて損はない。

-目次-
第1章 個人事業と開業準備
第2章 開業準備と会計の流れ
第3章 個人事業と青色申告
第4章 個人事業と必要帳簿
第5章 個人事業と帳簿記帳
第6章 個人事業の決算・申告
第7章 個人事業とパソコン会計

 個人事業者を想定しているため、株式会社なら作成しなければいけない複雑な複式簿記ではなく、単式簿記(簡易帳簿)のみを取り上げている。
 最近は会計ソフトによりパソコンで帳簿でき、上手く活用すれば面倒な計算も瞬時に正確にやってくれる力強い味方がいる。

更新日: 04/01/18