オープンソースプロジェクトにふれる

第2回.プロジェクトに関わってみる

1.プロジェクトを物色

  7/2x 私はまだ、UNIX上でのプログラム開発を行ったことがないので、SourceForgeに登録されたプロジェクトにWindowsでも動くアプリケーションのプロジェクトはないものかと探してみた。「ソフトウエアマップ」をうろつく。
 プロジェクトに参加するなり、何らかの関わりを持つのに手っ取り早いのはゲームではないかと考え、ようやく「NetOthello」という開発メンバー一人(Jon Keating氏)だけのプロジェクトを見つけた。 誰もがルールを知っている身近なゲーム。しかもネットワーク対戦型であるから、面白みがある。
 早速、プロジェクトファイルをダウンロードして(2001.05.23現在、バージョン1.3.3)、VC++でビルドしてみる。 まだβ版ということで、バグや操作上問題があるところも多い。当然、表示される文字やメッセージは英語。 基本的なゲームの動きには問題ないようだ。

*NetOthelloの基本システム:
・ネット対戦型のオセロ
・ネットに接続中の2台のPCのどちらかがサーバとなり、NetOthelloを起動。対戦者はNetOthelloを起動後、サーバのIPアドレスに接続する手続きが必要。
・チャット機能あり

2.プロジェクト管理者にコンタクトをとる

 7/2x とりあえず日本語化してみたいと考え、作者であるJon Keating氏にメールでコンタクトをとる。 5/23以降、プロジェクトがアップデートされていないので、もうフェードアウトしてしまったかと諦めながら。 しかし、氏から返事のメールが届く(7/27)。 日本語でも使えるようにリソースファイルを切り替えてビルドするようにしようと、言ってきた。 当然、氏は日本語を使えないし、開発環境でも日本語表示できる状態になかった。日本語化したリソースの作成だけを私がやることになる。 しかし元々、表示メッセージ等はString Table化されておらず、直にCPPファイルに記述されていた。 一応、氏との相談なしに、勝手にCPPファイル内に記述されていた文字列をリソースのString Tableに移動して、新しいリソースファイル(*.rc)を作成。これの英語版と日本語版を作ってみた。英語版・日本語版両方でビルドしたプログラムを2台のPCに別々に配置して、対戦してみたところ、英語表示と日本語表示の対戦であっても表示上、問題ないようであった。 そこで返信メールとして、自分で試してみたことを綴って送ってみた。

 8/2 そうしているうちに氏から、修正したファイルを送ってくれと言ってきた。彼もやる気だ。この間に、動作的に気になる部分を勝手に修正させてもらっていた。ちょっとマズイかと思ったが、バグ・レポートがてらプロジェクトファイルごとZIPファイルで送ってみた。

 8/3 氏からメール。必要と思われるところはNext Versionにマージさせてもらう。バグ修正したのち、近いうちに新バージョンをリリースしたいと言う。 とりあえず、その後の彼の奮闘を待つことにした。

 つづく(かも?)。
 

更新日:2001/08/06

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