読書メモ
・「「並の人生」では満足できない人の本」
(Rhoberta Shaler:著、齋藤 孝:訳、三笠書房 \1,100) : 2007.09.22
内容と感想:
著者はカナダ生まれの教育心理学者。30年にわたりビジネスマンや経営者に目的達成と豊かな人生のための動機付けと戦略を指導してきた。
本書は「もっと豊かに生きようプログラム」と題される実践アドバイスのエッセンスを集めたもの。
あらゆることを「普通」では終わらせずに「特別」へ引き上げる方法を述べている。
ボリュームも150ページ弱と短時間で読める。原書は長くアメリカでベストセラーにあるという。
より充実した人生を進むために身につけたい「心の習慣」を26項目にわたって示している。
訳者が「解説」で書いているように、
人間は習慣の動物であるが、この「心の習慣」が我々の人生に大きな影響を与えているという。
自分の性格といっているものが実は「心の習慣」なのだ。
例えばクヨクヨ考えても仕方のないことでも考え込んでしまう人は
日々の「ケリのつけ方」を上手くやることで気持ちを切り替えていく。
これが上手くできれば失敗しても現実は直視するが、感情には引きずらなくなる。
「思考の省エネ」も必要だ。「まあいいか」とつまらないことは考えすぎないこと。
「顔つき」や「表情」も「心の習慣」の結果だそうだ。
芸能人でなくても時々、自分の顔をチェックしてみるといいかも知れない。
周囲にマイナスのイメージを与えていないだろうか?
○印象的な言葉
・情熱:何かをやらずにはいられない思い。情熱を注ぐだけの価値がある目的
・中身は外見に現れる
・自分を信じる、前向きな姿勢:持っている能力を最大限に発揮。大きな成果が上げられなくても、周囲はプロセスに価値を見出してくれる
・自分だけの成功、自分が本当に求めるもの、自分にとって意義のある成功
・不幸の予感がするなら、最悪の事態を想定しておくとよい。大したことではない、と開き直る
・成功感覚:イメージトレーニング
・先駆者は成功者になれる確率が非常に高い。事前に対策を立て、多少のリスクは覚悟
・健康な肉体の維持が自分自身の自信となる。多少のことではへこたれない。チャレンジも可能
・他人を当てにしていないか?他人に甘えていないか?他人の言いなりになってないか?
・行動を起こせば、多少なりとも状況を変えることができる
・目の前の人に好意を示す、尊敬と同調の意を示す、感謝の気持ちを伝えることで周囲が変わっていく
・自己責任:すべては自分が選択したこと
・チャレンジした瞬間の勇気、達成感を思い出す
・凡庸センサー:みんながやっていることと同じかどうか?他人が考えるような発想はしない。他人の言うようなことは言わない。角度を付けて斜めから見る
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