読書メモ

・「これだけは知っておきたい デジタル家電のしくみとポイント 2
(海上 忍:著, 技術評論社 \1,280) : 2007.01.27

内容と感想:
 
あらゆる家電製品がデジタル化している。本書では音響、映像、携帯電話など多くの消費者が興味をもつであろう家電に 焦点を当て、その仕組みや最新の技術動向を解説している。見開き2ページで1項目となっており興味があるところから 読み始められるだろう。技術進歩や陳腐化の早い業界の動向や売れ筋、トレンドも知ることができる。 高機能、多機能化した家電製品のパンフレットなどの仕様データの読み方の補助にもなるだろう。
 最近のデジタル家電は製品内部のデータ処理がアナログから単にデジタル化しただけに留まらない。 外部とネットワーク接続することでデジタルデータをやりとり出来るようになり(ネット家電)、機器間の連携でより便利になっている。 またテレビ放送も地上デジタル放送が2003年12月から開始され、デジタル+ハイビジョンという映像の高画質化も進んだ。 ワンセグ放送なんてのも始まっている(2006年4月より)。なにやら色々な技術が出てきて混乱する消費者もいることだろう。
 最近話題のBlu-rayとHD DVDとどっちがいいの?とか、薄型TVは液晶がいいのかプラズマがいいのか?プリンタのインクは染料がいいのか顔料がいいのか? などなど興味をもって読むことができた。内容はそれほど深くはないが、技術的な興味のない人にも、 興味はあってもなかなか勉強の時間がなくて手っ取り早く広く浅く知識を得ておこうという方にもお勧めである。

○ポイント
・デジタル家電とLinux ⇒ CELinuxフォーラム
・デジタル家電と自動車との融合
・デジタルコンテンツと著作権管理
・HDMI: ハイビジョン時代の接続規格
・デジタル家電とセキュリティ
・デジタル化は進んでも電池(バッテリー)には小型軽量化、高性能化が期待される
・CCDでもCMOSでもない撮像素子の登場
・H.264/AVC :高圧縮率の映像コーデック

-目次-
第1章 デジタル家電のいま
第2章 カメラといえばもはやデジタル
第3章 急速に普及するデジタル音楽
第4章 これからはデジタル+ハイビジョン
第5章 電話を超えた“ケータイ”
第6章 すべての機器が“つながる”時代へ