読書メモ
・「すっきりわかった!スイッチ&ルータ」
(ネットワークマガジン編集部:編、ASCII \2,000) : 2006.08.06
内容と感想:
月刊「NETWORK MAGAZINE」の記事を再構成した本だが、いまやLANやインターネットでは欠かせなくなったスイッチングハブやルータの技術が
豊富な図を用いて詳しく解説されている。
ルータというと最近はブロードバンドルータのイメージが強いが、本書ではWANで使用されるルータがメイン。
一般のユーザが普段、ルーティングなど意識することはないと思うが、そんな馴染みのないルーティング技術についても説明している。
ルーティングプロトコルとしてはRIP、OSPF、BGPを取り上げ(第2部、第4部)、その設定例まで踏み込んでいる。
これら3つのプロトコルは使用されるネットワークの規模により用途が異なり、それぞれに特徴がある。
第5部は少し趣が変わり、100Mbps、ギガビット、10Gビット(広域)Ethernetについて説明する。この章ではEthernetやLAN技術の歴史が
書かれていて非常に懐かしさを感じながら読むことができた。
○ポイント
・レイヤ2スイッチはブリッジ機能をポートごとに搭載したもの。コリジョンが起こりにくい。カスケード接続の制限もない。
・VLANは1台のスイッチに複数のスイッチを同居させたイメージ。VLANタギングのためにEthernetフレームに変更が行われた。
・VRRP: ルータ間の冗長化のためのプロトコル
・ルータとレイヤ3スイッチの大きな違いは、マルチプロトコルへの対応。L3スイッチはIP対応のみ。
・インターネットの経路は133,000(2004年2月現在)もある。ルータ間の経路情報の交換が大変。
-目次-
第1部 スイッチ&ルータ入門
第2部 ルータ設定の実際
第3部 レイヤ3スイッチ徹底理解
第4部 動的ルーティングを極めよう
第5部 100Mbps&ギガビットEthernetのすべて
|