読書メモ
・「主婦の株、儲かったらみんなで温泉に行こう」
(ミモザ投資クラブ:著、亜紀書房 \1,500) : 2006.05.14
内容と感想:
書名と著者名からだいたい分かるように主婦たちが集まって作った投資クラブが書いた株の本。
主婦だから当然、全員女性なのだが、それだけでなく全員がFP(ファイナンシャル・プランナー)資格を持っている。
家計を守る主婦ならではの視点からの投資への取り組みを綴っている。
株との距離感が主婦感覚であり、生活費の補助として株を利用する、くらいが大事だという。のめり込んではいけないのだ。
クラブのメンバーそれぞれが経験談を思うように語っているので、重複している内容もあり、
構成としてはまとまりがない印象。
最近の景気回復ムードから投資クラブの活動も活発になっていると聞く。
5章では投資クラブの作り方が書いてあるので、これからクラブを作ろうと考えている人たちには参考になるだろう。
投資クラブでは毎月の投資金は会費と思って、ドブに捨てる覚悟があったほうがよいようだ。
○ポイント
・リスクは自分から選んで挑戦するもの。失敗した場合、失うものがあるかも知れない。座して待つよりその方がいいと考えるならあえてリスクをとる。
・外国人投資家次第で乱高下する。個人投資家の裾野を広げ、その影響力を低下させれれば・・
・プロでも年間平均利回り7%ならパフォーマンスがよい
・優良株一つの特徴をつかんで売買したほうが確率が上がる
・長期保有でもその間に株式分割があって何倍にもなることもある
・お金に働いてもらう
・損切りしても資金は残る
・日経平均株価は株価の高い銘柄の影響を受けやすい
・値動きの激しい銘柄は売買のタイミングが難しく危険が大きい
・指値注文では(1円単位の)端数で指値すれば成立しやすい
・応援したい会社に投資して、その成長とともに自分の資産を増やす
・景気がよくなって困るのはインフレ。預貯金を寝かせておくこと自体がリスク。
・知らない会社は避ける、身近な会社も贔屓目で見るのは注意
・怖いのは経営者の傲慢。確かな経歴に基づいた経営陣が安心。
・信奉する先生をもつのも一法
-目次-
1章 「失敗」を重ねて「勉強」を始めた私たち ―意外と好成績の理由
2章 株で損をしない知恵を披露しましょう ―投資のほかに「配当」「優待」もゲット
3章 インターネット、わくわく超入門 ―忙しい主婦の心強い味方
4章 主婦には主婦のやり方があります ―身近なところに“宝”が眠っている
5章 さあ、にぎやかに投資クラブを始めましょう
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