読書メモ
・「松本大のふやす!得する!ネットトレード」
(松本大:著、主婦と生活社 \1,400) : 2006.01.29
内容と感想:
2006年1月16日の強制捜査を端を発した「ライブドアショック」は堀江元社長の逮捕のみならず、
株価の乱高下や東証の取引停止など株式市場の混乱を招いた大事件となった。
話題が少ないのか相変わらずメディアの注目度は高い。
一方的な株価上昇ムードに冷や水を浴びせたかに見えたが、各方面が総力を挙げて事態の収拾に当たったせいか、
一時暴落した日経平均も今は暴落前の水準にまで戻している。暴落したときは素人の私でもこれは買いだ!と直感したものだが、
あっと言う間に日経平均は元に戻ったのは意外であった。
表紙には「ネットトレード」と大きな文字が躍っているが、実際にネットトレードにページを割いているのは第4章。
著者が取締役を務める日興ビーンズ証券のサイトの画面を例に挙げて、ネットトレードの始め方などを解説している。
松本大が著者としてクレジットされているが、第1章が彼のインタビューになっているくらいだから、
他の章はゴーストライターが書いているのが見え見えだ。
その第1章では日本の社会構造の変化から年金制度への不安などを
取り上げて、如何に今、株式投資が重要かを説いている。
第2章では株売買の入門編から、銘柄の選び方、デイトレードのテクニックなどを解説。
第3章ではいろんな視点からの銘柄選択の方法を説明している。
第1章で「買いたくなったときが投資の好機」と語っているが、他の買い物と同じように考えるにしては高い買い物ではある。
○ポイント
・株式投資への課税優遇措置:売却益(〜2007/12/E)、配当金(〜2008/3/E)が10%軽減
・現在の退職金への課税:一般給与所得よりかなり優遇されている。課税見直しが浮上している。
・個人の株式売買の8割弱がネット経由(2004年)
・アメリカではコンサルタントなどに”相談する”文化が根付いている
・株を買うための材料は多いが、売る情報はほとんどない
・利益目標と損失の許容範囲を決めてリスク
-目次-
第1章 松本大インタビュー
第2章 株の買い方、売り方を研究しよう
SETP1 始める前に頭に入れておこう
SETP2 とにかく始めてみよう・銘柄の選び方
SETP3 自信がついたらチャレンジしよう
第3章 銘柄選択の理由
第4章 さあ始めようネットトレード
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