読書メモ
・「ネットで儲ける人が秘密にしていること」
(森一矢:著、PHP研究所 \1,200) : 2006.01.08
内容と感想:
ネットビジネスで成功するための方法論を独自の調査・分析で示す本。
著者が言うにはネットビジネスで成功する人はわずか2%だそうである。”成功”の定義が不明だが、儲かっている人が2%だと言っている。
(サンプル数がどの程度かは不明)
第1章では「ネットビジネスは儲かる」という夢物語を抱く人の目を覚まさせる13の検証項目を挙げている。いずれも当たり前のようなことが書いてある。
これらを信じてネットビジネスを始めたとしたら全く幻想を描いているとしか思えない。そんなにおいしい話はないのだ。
第2章では、その2%の成功者の儲けの秘密を5例挙げている。ここで挙げている例はネットビジネスとは言え、
マスコミを賑わす楽天、ライブドアのような大物ネット企業ではない。サイドビジネスか個人事業のレベル。空港近辺駐車場情報サイトの例はニッチなビジネスで興味深かった。
第3章はビジネスモデルを確立し、市場でも評価されるようになった企業の成功の理由を分析している。10のジャンルから認知されているサービスを持つサイト、企業を紹介している。
第4章は画期的と思われたビジネスが失敗した理由を12のサービスを例に挙げ、検証している。失敗ビジネスモデルから学ぼう、というのだ。
事業主は成功すると思っても時代やニーズがマッチしていないと失敗する、ということだ。
第5章では成功事例、失敗事例から導き出したネットビジネスで成功するための14の掟を掲げている。いずれも当たり前のようなことだが、当たり前のことをちゃんとしないと失敗するのだ。
ここの掟の中にはネットビジネス特有のものもあるが、ほとんどはその他のビジネスにも共通の考え方である。
※なお、著者はワンクリック詐欺容疑で昨年逮捕されている。どこかで見た名前だと思ってネットで調べたら、やはりそうだった。
○ポイント
・専門性、目利き、センス、良質な情報
・ネットならではの利便性、スピードとクオリティ
・お得感、信頼感
・「8:2の法則」2割の優良顧客が売り上げの8割を占める
-目次-
第1章 「ネットビジネスは儲かる」のウソ
第2章 ここが違う!2%の成功者のネット活用術
第3章 少数の勝ち組ビジネスモデルの成功理由とは?
第4章 失敗ビジネスモデル、それなりのワケ
第5章 ”2%”になるために知っておきたいこと
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