読書メモ
・「一冊の手帳で夢は必ずかなう」
(熊谷正寿:著、かんき出版 \1,400) : 2005.08.13
内容と感想:
著者はグローバル・メディア・オンライン(GMO)社を核とするグループ企業を率いている。
ライブドアの堀江さんや、サイバーエージェントの藤田さんなどと同じようなIT関連会社の勝ち組の一人だ。
東証二部上場企業に成長させ、ITバブルを生き残ったということでは優れた経営者といえる。まだ42才と若い。
彼は「35才までに会社を設立し、上場させる」という目標を立て、それを果たした。
その目標、夢を実現させるために、システム手帳が重要な役目を果たした。
人生をマネジメントし、生き方を管理するツールとして手帳を活用している。
本書では「上手な手帳の使い方」ではなく「夢をかなえ、なりたい自分になるため」のヒントを紹介している。
私もこれまでいろんな手帳を使ってきたが、仕事上の日程管理、メモ帳くらいの用途でしか使ってこなかった。
(今も使っているのは”超整理法”などで有名な野口悠紀雄先生の開発した”超整理手帳”。
軽量でよいのだが、人生計画まで管理できるかというと力不足か?)
もともと無計画な人間だから人生をマネジメントできているとは恥ずかしながら言いがたい。
手帳はあくまでツールである。さて夢をかなえるためには何をしなければいけないのか?
著者は次のようなことを考え、実行した。
まず「やりたいことリスト」を作る。これを元に「夢・人生ピラミッド」を作る。これは3段階に分かれている。
基礎になる基礎レベル、次に基礎を土台にした実現レベル、そして夢として実現したい結果レベル。
更にピラミッドを元に計画書に当たる「未来年表」を作る。
また、手帳を大きく3つのカテゴリに分類している。夢手帳(これが核)、行動手帳、思考手帳。
夢手帳には先のやりたいことリスト、夢・人生ピラミッド、未来年表が収められている。
行動手帳で具体的なスケジュールに落とし込む(時系列でやるべきことを記述)。思考手帳は時系列では表現できない項目ごとにやるべきことを記述。
夢や計画は書いただけでは駄目。実行し、進捗状況を確認しなければならない。
だから、各手帳にはチェックリストも付いている。
手帳に関する内容はほぼ前半で終わり。後半は夢をかなえるための行動のノウハウを述べている。
本書の影響もあって、熊谷氏が愛用しているというファイロファクス社のバイブルサイズの手帳を早速ネットで購入した。
まずは形から入ってみることにした。著者はどこに行くときも手帳を肌身離さず持ち歩くという。
常に夢を意識しているということだろう。手帳だけで成功できたわけではないだろうが、それが支えになっていることは確かだろう
印象的な言葉:
・成長する姿が見える、着実に実行する、習慣化する
・自分の時間も他人の時間もムダにしない、させない
・継続力、飽きない、究めよう
-目次-
・手帳の使い方で人生が決まる
・夢がなければ夢をかなえることはできない
・三つの手帳で、夢を現実にする
・私の仕事術&勉強術
・私の情報収集&情報整理術
・私の時間創造術
・私の経営&マネジメントの極意
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