読書メモ
・「基礎からのNAS」
(一條博:著、工学社 \2,300) : 2005.07.23
内容と感想:
NAS(Network Attached Storage)は一言で言えばネットワークに接続される大容量ストレージのこと。
既に製品化され家電量販店でも売られている。LANにつなぐだけで手軽に大容量ハードディスクを使えるのがいい。
似たようなシステムとしてSAN(Storage Area Network)というのがあるが、こちらはファイバーチャネルという特別のチャネルを
用意しないとPCやサーバと接続できず、手軽さという点でNASに劣る。ましてや家庭LANなどで使うには大袈裟である。
本書ではFreeBSDでNASを構築することを目的で書かれている。少し古いPCでもNAS専用機として有効活用できる。
OSにFreeBSDを選択しているのは、Linuxなどではいろんなディストリビューションが存在するが、無駄な機能が多く、
NASとして不要な機能を削ぎ落とすのが面倒だからだそうだ。
ファイル共有システムとしては広く利用されているSAMBAを利用(NFSやWebDAVについても言及している)。
ディスクのミラー化、データのバックアップの仕方や複数のユーザで共有する場合のユーザ管理方法などを解説している。
ハードディスクにはUSB接続のHDDを使うことで、容易に容量を拡張でき、RAIDとの組み合わせでホットスワップを実現できたりもする。
-目次-
1章 ファイル・システム
2章 NASの土台「FreeBSD」
3章 共通機能
4章 周辺装置
5章 データのバックアップ方法
6章 ユーザ管理方法
7章 まとめ
|