読書メモ

・「北アルプス山麓をゆく
(市民タイムス:編、郷土出版社 \1,600) : 2005.06.25

内容と感想:
 
編者になっている「市民タイムス」は松本・塩尻・安曇野を主なエリアとする地方紙である(読んだことはない)。 その市民タイムスの土曜版に1998年10月から240回に渡って連載された紀行文をまとめたのが本書。
 美しいカラー写真も豊富で、信州側の北アルプス山麓周辺の知識が深まる。 観光地情報などはガイドブックなどが世にたくさん出ているから、それで十分だが、そこに暮らす人々の思い、 地域に根ざした習慣や文化・歴史などは、なかなかすぐに理解できるものではない。
 私が11年暮らした東京から、信州の自然に惹かれて上田に移住してきて4年目になるが、少しでも信州という土地の理解を深めるために、 こういう本が読みたいと思っていたところに本書に出会った。 最初は安曇野に住みたいと思っていたが仕事の関係で上田に暮らすことになったのだが、もっぱら山が目当ての移住であるから、 信州の山々を堪能するには拠点をどこに置くかだけの問題であった。”住めば都”で今は上田で十分である。
 本書でも特に山関連のトピックには最も興味があるのだが、山以外の旧所名跡やガイドブックに書かれなさそうな穴場情報などを 仕入れることができた。山以外といえば、いつも車だから上高地線や大糸線に乗って観光してみるのも面白そうだなと思った。

-目次-
シリーズ その一 菅江真澄の足跡を歩く
シリーズ その二 上高地線を行く
シリーズ その三 野麦峠への道
シリーズ その四 上高地散策行
シリーズ その五 播隆上人苦難の道のり
シリーズ その六 大糸線に乗る
シリーズ その七 西穂高独標への道
シリーズ その八 「塩の道」紀行