読書メモ
・「上機嫌の作法」
(齋藤孝:著、角川oneテーマ21 \705) : 2005.07.31
内容と感想:
上機嫌を技化し、身につけることでコミュニケーションが円滑となり、社会が活性化すると著者は確信している。
気分はコントロールできるのだと。
そういう著者自身もかつては「不機嫌の時代」があったそうである。
しかし「不機嫌」であることにはなんらメリットがないことに気付く。マイナス要因と言いきる。
不機嫌なのは鈍感だから、社会性がないから、と厳しい。つまり無作法なのである。
上機嫌を技化するには訓練が必要だ。人間は感情の動物。気分を制御するには、制御できる身体にしていく必要がある。
といっても難しいことをするわけではない。リラックスさせ、オープンなからだにする方法として、
他の著書でも提唱している呼吸法や、屈伸運動、足裏のツボ押しなどを紹介している。
からだが上機嫌モードに上手にできるようになれば、あとは気持ちの持ち方が問題。上機嫌を出し続けなければいけない。
例えばチームの中ではスポーツでもよくあるハイタッチや拍手が効果的だという。
印象的な言葉:
・気分のコントロール、心の運動能力
・男は年をとると不機嫌に見えがち。笑いにくい身体、反応が鈍くなる
・自分を笑い飛ばす、自画自賛する
・拘泥しないで次に行く、多くのものを背負わない
・上機嫌の筋力、持久力、飛距離。こころの稼動範囲
・「気」を感じるセンスが近年落ちてきている
・多少の気分で揺れないからだ、安定感
・体力が落ちると気力も落ちる
・疲れたときこそテンションを上げる
・人間は回転している状態がよい
・文字には呪術力がある
-目次-
第一章 なぜ私は上機嫌なのか
第二章 上機嫌列伝
第三章 気分をコントロールするからだを作る
第四章 かつて「不機嫌の時代」があった
第五章 上機嫌の技化のメソッド
まとめ 上機嫌の作法
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