読書メモ
・「IT英語のナゾ 〜システム屋のおかしな常套句」
(豊沢聡:著、カットシステム \1,800) : 2005.12.04
内容と感想:
本書はIT業界で使われる「ギョウーカイ語」(jargon)を集めた読み物である。
アルファベット順に並んでおり、用語集としても使えなくもない。
ただし、辞書・辞典のたぐいを目指して書かれたものではないので期待してはいけない。
本書に収められている用語は以下のようなもの:
・ITでは意味が異なる語 ・・IT業界の文脈ではニュアンスが異なるような語
・一般的なIT俗語
・カタカナ語
・ビジネス系・労務系・法律系の語
略語、造語、擬人化、言い換え、引用、流用、さまざまである。
まえがきにあるように、「茶飲み話程度」に読めて、ちょっとは英語の勉強にもなる内容である。
だいたいは意味は分かるものが多いが、語源を知らずに使用しているものもあったり、
日本とは異なるアメリカの習慣が知れたり、中にはこれは使わないだろうと疑問な語もあったりして、面白かった。
言葉はどんどん変化していくものだが、名詞(例:production)が動詞化(例:productionise)して、それを更に名詞化(例:productionisation)したり、
形容詞(例:international)を動詞化(例:internationalize)して、更に名詞化(例:internationalization)したりと、興味深い。
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