読書メモ

・「生きることば 〜あなたへ
(瀬戸内寂聴:著、光文社 \1,238) : 2005.06.11

内容と感想:
 
著者の過去の著作から厳選した珠玉の”生きることば”を収録。
 ハンドブックのサイズなのでバッグなどに忍ばせておいて、 苦しいときにこれを開けば答えが見つかるかも知れない。 勇気付けてくれるかも知れない。そういった狙いで編まれた本である。
 どれも平易な言葉遣いで、わかりやすく書かれている。
 どれもこれも力を与えてくれる言葉ばかりであるが、印象に残ったのは
「み心のまま」という呪文さえ覚えておけば、この世は楽しいし、明日もまた生きていけそうな気がして・・
という一文。著者は仏教者であるが、「み心」は仏陀でもキリストでも何でもよいといっている。
 そういった自分を超越した何かにより許され、生かされていると思うことで気が楽になるという。
 今朝(6/11)の日経朝刊には、著者が長く勤めてきた天台寺の住職をこのたび、退任されることになったというニュースがあった。

-目次-
一 わかれ
二 さびしさ
三 くるしみ
四 いのり
五 しあわせ