読書メモ
・「齋藤孝のアイデア革命」
(齋藤孝:著、ダイヤモンド社 \1,280) : 2005.07.17
内容と感想:
「私たちはアイデアの出し方というものを学んでこなかった」、「その能力を持ちながら、発揮していないだけ」と著者はいう。
ここでいうアイデアはちょっとした工夫や知恵なども含む。
一言で言えば、アイデアは「何らかの蓄積があって、そこに延長線を引くこと、あるいは変化を加えること」で生まれるのだ。
アイデアにいたる論理的なプロセスを理解し、そのプロセスを真似ることからアイデア創出の訓練は始まる。
基本は「ずらす」、「つなげる」、「変換する」。要するにアレンジ力である。
例えば1章では「○○ボックス」のように”○○”の部分を埋めるだけで新商品のアイデアになる、と提案している。
これと同じパターンで「電動○○」、「置き○○」、「使い捨て○○」、「健康○○」などなど。
本書ではいろいろな製品を取り上げ、そのアイデアが生まれた経緯や、それをヒントにした発想法を解説している。
従って、製品開発、サービス開発の”アイデア”に偏っていることは明記しておく。
5章では「会議革命」で書かれた内容の実践編、あるいはコンパクト版になっている。
印象的な言葉:
・・平均的な感覚。唯我独尊にならない
・広告代理店が全盛をきわめたような時代は、けっしていい時代ではなかった
・対話する。インスパイアされる。
-目次-
1章 「空欄を埋めよ」型の問題提起がアイデアを生む
2章 「身体感覚」から発想する
3章 「スケール型発想」で考えよう
4章 「デフォルメ」の技化
5章 アイデアを生む会議の方法
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