読書メモ

・「情報起業
(藤井孝一:著:著、フォレスト出版 \1,400) : 2005.08.06

内容と感想:
 
ベストセラー「週末起業」の著者が今度は、特にIT時代に適した起業スタイルとして「情報起業」という言葉を作り出した。 要するに起業した人の頭にある情報を売ることである。しかし、ただ情報を売るだけではない。その情報に価値がなければ誰も買ってはくれない。 情報だから元では不要。自分の頭一つだが、その情報がオンリーワンで、誰もがその筋の第一人者と認めてくれるようでなければいけない。 最近では何が売れるか容易に予想ができなくなっている。こんなものを必要としている人が世の中にはいるんだと思うようなものもある。 ターゲットはごくわずかでもニーズがあれば、それが売れるかも知れないのである。
 本書は著者の実体験をもとに書かれているから、それなりに説得力があるが、やはり「情報起業」するのであれば、 自分にそれだけ価値のある情報を提供できるかをよく考える必要がある。 そこで自分の棚卸しをしてみようと言う。自分の好きなこと、得意なこと、貴重な体験談など、何らかの独自性があれば、 それをメールマガジンなどで発信して、世の中にニーズがありそうかどうかを確かめる。本当の起業はその後なのだ。
 しかし起業しただけではだめで、発展させていかなければいけないという。セミナーを開いたり、本を書いたり、教材を作ったり、コンサルタントをしたり、 ビジネスを仲介したり、・・・。
 魅力ある起業スタイルではるが、問題はネタ切れになったらどうするか、という点。 売る情報は自分の足で見つけなければいけないだろう。日々、情報収集を怠ってはいけないだろう。 元々、ネタ切れになるほどの情報しか蓄積がない、或いは収集能力がないのであれば、起業は難しいだろう。 きっと自分の好きなこと、興味あることであれば、情報は磁力に引かれて自然に集まって来るものだが。

-目次-
第1章 忙しいばかりで儲からなかった、これまでの小資本起業
第2章 「情報起業」という起業スタイル
第3章 「情報起業」私はこうやった!
第4章 あなたにもできる「情報起業」立ち上げのステップ
第5章 「情報起業」はあらゆるビジネスに発展できる!