読書メモ
・「ほっとする禅語70」
(渡會正純・監修、石飛博光・書、二玄社 \1,000) : 2005.10.29
内容と感想:
「一期一会」など70の禅語が書家・石飛博光氏の書と、渡會正純氏の監修による解説でやさしく説かれている。
挿絵のように石飛氏の書が挿入されているのだが、ときには力強く大胆に、ときに繊細な筆遣いで、芸術的である。
書を見るだけでも楽しめるようになっている。
題名が示すようにストレスの多い現代社会で「ほっと」させられる言葉が集められている。
私には「ほっとする」よりも反省させられたなー、という感じ。あなたの座右の銘が見つかるかも知れない。
いつも手が届くところに置いておいて時々、気分転換にパラパラとめくってみるのもよいかも。
印象的な言葉:
・「喫茶去」(きっさこ)嫌いな人にもお茶を差し出せる余裕
・「平常心是道」(びょうじょうしんぜどう)当たり前の積み重ね。人生に近道なし。
・「無常迅速」時間を無駄にするな
・「遍界不曾蔵」(へんかいかつてかくさず)よく見える眼、よく感じる心を養え
・「名利共休」(みょうりともにきゅうす)自分の心が喜ぶ道を見つけろ
・「誰家無明月清風」(たがいえにかめいげつせいふうなからん)どんな人にも仏の心が宿っている
・「黙」声なき声を聞け
・「行亦禅坐亦禅 語黙動静体安然」(ゆくもまたぜん すわるもまたぜん ごもくどうじょうに たいはあんねんたり)
日常の全てが禅の実践である
・「百尺竿頭に一歩を進む」満足して歩みを停めない。常に次がある。
・「看脚下」(きゃっかをみよ)足元を見ろ。自身を顧みろ。
・「庭前柏樹子」(ていぜんのはくじゅし)細部にこだわりすぎて、全体を見失うな
-目次-
一、どんなことがあっても
二、心だけであなたを動かせる
三、言葉では伝わらないことも
四、次に何をしたらいいか
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