読書メモ
・「グズをなおせば人生はうまくいく」
(斎藤茂太:著、大和書房 \1,400) : 2005.06.18
内容と感想:
本の題名にドキッとさせられる。これは自分のことだと。私は(どちらかというと)グズである。
副題にある「ついつい”先のばし”する損な人たち」の一人である。
「はじめに」の冒頭で「自分のことをグズだと思っている人は意外に多い」と書いてあると何かホッとさせられる。
その割合こそ数字では現れていないが、仲間(?)がいるらしいのだ。
私自身がグズだなと自覚する場面としては、今やればいいのに気分が乗らないからやらない、その結果、
後でやろうと思って締め切りぎりぎりになってしまい、ろくな結果にならない。
著者はグズの問題点(影響)として、「自信をなくしていたり、ビジネスチャンスをやたらフイにしたり、自分を責めたり、他人に迷惑をかけたりすること」
だと書いている。その通り、分かっちゃいるんだけどなー。
自分では出来るだけテキパキと仕事を片付けているつもりでも年中、忙しくて気が休まらない。
そこでたまたま出会った本書にすがったわけである。
まず救われるのは著者も昔はグズだった、内向的性格だったと言っていること。自身、グズを克服した方であるから説得力もある。「グズはなおる」とはっきり言ってくれる。
精神科医として著名な方で著作も多い(著作を読むのは今回が初めて)。
ここに書かれていることは、どれも私の診断結果のようで、読んでいて辛くなることもあった。
自分でも欠点だと自覚しているからだが、他の病気と同じで自覚していたほうが治りは早いそうである。安心させられる。
本書はそんな私のような人のための”心の処方箋”である。
<すぐにも出来そうな改善策>
・朝の30分を一日の行動予定表作成に当てる
・段取り、準備を怠らない
・80%主義(80%の時間を仕事に、20%を好きに過ごす)
・小さな目標と小さな達成感、勝ちを積み上げ、自信を付ける
-目次-
第1章 今やればいいと、わかっているのに・・・
第2章 内気でやさしい性格がグズを育てている・・・?
第3章 挑戦する前に、「言い訳」するのはもうやめよう
第4章 グズをなおす、人づき合いの極意
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