読書メモ
・「Javaプログラミング&Eclipse学習術 〜レーシングゲームCodeRallyで覚えちゃう」
(可知豊:著、ソシム \2,000) : 2005.01.16
内容と感想:
EclipseはオープンソースのJavaプログラミング統合開発環境として人気がある。もともとはIBMが買収した会社が開発していたものだが、これをオープンソースコミュニティに提供したことで一気に広がった。現在もコミュニティ(eclipse.org)で開発が継続している。Eclipseの最大の特徴は、プラグインという形で機能を追加していけることである。Eclipseで開発したプラグインを追加することで、更にパワーアップし、使い勝手をよくなる。また、プラグインによりJava言語による開発だけでなく、C言語などの開発にも使えるようにもなる(こちらの方に興味がある)。デバッグも支援し、バージョン管理システムとの連携でバージョン管理や複数の開発者でソースを共有し共同開発まで支援してくれる。至れり尽くせりであり、これがフリーなツールとは思えない完成度である。
実際、今回はじめて本の付録CDを使って、Eclipse3に触れてみたのだが、昔から言われてきているようなJava特有の実行スピードの遅さも全く気にならない。本書へはJavaプログラミング自体にはそれほど期待していなかったので、プログラミングについての解説は目をほとんど通していないが、Javaプログラミング初心者を対象としているので非常に丁寧に書かれている印象を受けた。いきなりオブジェクト指向によるプログラミングについても書かれているが、かえってハナからオブジェクト指向で書き始めれば、それが当然のようにもなってよいだろう。
「レーシングゲームCodeRally」というのはEclipseのプラグインとなっていて、ゲームで走らせる車をユーザがJavaでプログラミングして、Eclipse上で走らせるというゲームである。遊びながら楽しくJavaプログラミングを習得していくという構成になっている。
Eclipseはバージョン管理システムCVSとの連携もよく、ビジュアルにソースの変更履歴が出来て重宝しそう。
-目次-
STAGE 1 CodeRallyとプログラミングを知ろう
STAGE 2 レーシングプログラムを作ろう
STAGE 3 オブジェクト指向で本格的レーシングプログラムを作る
STAGE 4 Eclipseを使いこなす
STAGE 5 CodeRallyを極める
STAGE 6 Java&CodeRallyプログラミングリファレンス
更新日: 05/01/22
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