読書メモ
・「よくわかる最新ビジネスコーチングの基本と仕組み」
(E-Trainer.jp:著、秀和システム \1,500) : 2005.11.05
内容と感想:
今年6月ごろにコーチングをテーマに社内研修を受講した。講師は社内教育を担当する社員であったが、
最近、コーチングという単語をよく見聞きするようになっていたので興味をもって研修に参加したのだ。
研修で初めてコーチングとティーチングは違うということを知ることになる。
研修の目的としては、コーチングをビジネスで活かすことに尽きるが、上司が部下とどうコミュニケーションしていくか、どう育成していくか、という点で
上司のマネジメント・スキルをアップさせようというものだ。部下に命令するだけでは駄目で、部下の士気もチームのパフォーマンスも上がらない。
上司は”良いコーチ”でなければいけないのだ。上手くやる気と可能性を引き出す必要がある。
その後、より興味が湧き、研修の復習という意味もあり本書を手に取った。
研修でもそうだったが一番は、コーチングする人、される人は「対等なパートナー」であることを意識することが必要だと学んだ。
本書では第4章まででコーチングの基本知識を身につけ、第5章以降は実例を挙げたりして、より実践的な説明となっている。
特に第7章ではいろんなタイプの部下(やる気がない、自信がない、反抗的、失敗をした、仕事が遅い、休み勝ち、クレームがあった、年上)との対話を具体例として挙げている。
研修を終えて、しばらくたつが振り返ってみて、コーチングを実務に活かせているかと考えると、まだまだ反省することが多い。”良いコーチ”には程遠い。
時間がないとすぐに自分が答えを出してしまうのだ。なかなか、じっくり部下を育てる余裕がないのが実状であり、悩ましい。
ポイント:
・答えは本人(相手、部下)の中にある、本人に考えさせる、気付かせる
・コーチングのコアとなるスキル:観る、傾聴、質問、直感、説明、指示、自己管理、確認
・コーチングは組織の上位層から始めるべき
・コーチングとは人を育成し、成長を支援すること。最終目的はパフォーマンス向上、個人も企業も元気になること。
チームが成功する基礎を作り上げるプロセス。
・コーチは完璧である必要はない。オープンであることが重要。
・コーチングはあくまでツール。正解はない。
・自己の重要感を満たしたい、自分を認めて欲しいという欲求(デューイ教授)
・人格の育成は外部セミナー等では習得できない
・メンター、メンタリングはコーチングよりももっと役割が広い。カンセリングやキャリア支援なども含んでいる。
・認定資格
-目次-
第1章 コーチングとは
第2章 コーチングの基本
第3章 コーチングプロセスとは
第4章 コーチとは
第5章 コーチングのコアスキル
第6章 コーチングの実践
第7章 コーチングの具体例
第8章 コーチングの未来
第9章 プロフェッショナルコーチとコーチ育成プログラム
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