読書メモ
・「気がつくと机がぐちゃぐちゃになっているあなたへ」
(Liz Davenport:著、平石律子:訳、 \1,300、草思社) : 2003.12.21
内容と感想:
題名の面白い本だが、想像できるように整理法の一種を説いた本である。私の仕事机はそれほど”ぐちゃぐちゃ”ではないが、自宅はどちらかというと整理されていない方である。買って来た本や雑誌は万年床の周りに積まれているし・・。
整理法と呼ばれるものは世の中にきっと、たくさんあると思うのだが、私はそういうのを進んで学ぼうとしたことは無かった。時間管理しかり。要は計画性の乏しい人間なのだが、さすがにいつまでもそれではマズイと最近ようやく思うようになって来た(遅過ぎ!)。自分を管理出来ない者が他人の管理なぞ出来るはずはない。
本書は机の整理法のみに留まってはいない。机の上が書類の山になっているようでは、仕事も片付いていないに等しい。先送りされた嫌な仕事、面倒な仕事。それらを如何に片付けるか、も本書の目的である。整理法は実践しなければ意味がない。本書が説く実践プログラムは、6つのステップから成る。それぞれ順番に1週間づつ実施することでステップアップし、慣れていく。各章の終りが各ステップをまとめたチェックリストになっている。
準備ステップ 空きスペースをつくる
ステップ1 デスクをコックピットにする
ステップ2 毎日の「管制塔」を持つ
ステップ3 書類の”駆け込み寺”をつくる
ステップ4 いま!決める
ステップ5 つねに優先順位を見きわめる
ステップ6 毎日の習慣
生産性の上がるオフィスやデスクの使い方、書類の整理法、スケジュール管理法など著者の経験が生み出した知恵が詰まっている。「管制塔」というのは手帳のこと。最近はPCやPDAでスケジュール管理をしている人も多いと思うが、こちらはアナログな一週分見開きタイプの手帳である。私も手書き派なので抵抗はない。
物理的な整理法よりも、仕事の優先度を付けてそれらを日々チェックしながら片付けていく仕事術、スケジュール管理法の方が私には勉強になった。あとは実践するのみである。
更新日: 03/12/23
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