読書メモ
・成美文庫「織田信長 〜
物語と史蹟をたずねて」(土橋治重・著 \543、成美堂出版)
きっかけ:
織田信長を扱った本は数多い。数年前のNHK大河ドラマなどの影響もあり、いくつか多くの著者による作品を読んでみた。もともと小説では司馬遼太郎のものをはじめ戦国時代ものを特に好んで読む。
信長は戦国武将の中では最も印象的な人物である。日本の歴史上、最も光を放った人物の一人として私の中ではある。
その人物については、功績の大きさから評価が高いが、最近ではその先進性から彼の性格を精神異常に近い分析をしているものも多い気がする。本書はどちらかというと、著者のいうとおり「創造的精神に満ちた最も頭のよい異常性格者」として描いている。
彼が多く取り上げられることは、はいろんな著者の様々な角度からの分析が読むことが出来て、それなりに面白くはある。そう考えると、彼ほど多くの研究者や作家に取り上げられる日本史上の人物はいないのではなかろうか?
私自信ここしばらくは信長から離れ、その家臣であったり、好敵手であったり同時代に生きた人物といった外から彼を見る立場のものに興味が移っていたが、久々に”信長もの”を読むことにした。
内容:
この本は信長の一生での数多くのドラマのエッセンスを場面ごとに、その舞台となる史蹟の解説と併せてつづった一冊。時代を追って順に短い章立てで書かれているので、仕事帰りの電車で読むには丁度よい。信長の足跡をざっと辿るにはよいが、戦国ドラマをじっくり楽しむにはもっと別の大作ものをお勧めする。
(2000.01.09)
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